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舘 隆志 (タチ リュウシ,TACHI Ryushi)

基本情報 研究分野 研究業績 教育業績 運営業績 社会貢献業績

 

担当科目
No.授業科目名 年度授業概要
1演習Ⅰ 010602 / 演習Ⅱ 2023年度 鎌倉時代の曹洞宗の禅籍を研究します。文献を詳細に読解し、出典を調べ、当時の状況を多角的に考察し、それらを踏まえた上で現代語訳を行います。道元禅師の著述は、『正法眼蔵』が代表的なものとして知られていますが、他にも、師の如浄禅師に入室した際の問答をまとめた『宝慶記』、日本における現存最古の公案集である真字『正法眼蔵』、弟子の懐奘との問答をまとめた『正法眼蔵随聞記』、語録である『永平広録』、清規として『永平清規』などがあります。道元禅師は、鎌倉時代に最も著述を残した禅僧でもあるのです。また瑩山禅師の著述として、『伝光録』『洞谷記』『瑩山清規』などがあります。この他、道元禅師の弟子や法孫には、孤雲懐奘、徹通義介、寒巌義尹、詮慧、経豪などがいて、また道元禅師門下として吸収された達磨宗などを含めると、その関連史料が多くあります。曹洞宗には豊富な鎌倉時代の禅籍・史料が伝えられているのです。これらの禅籍・史料を少しずつ読み解きながら、鎌倉時代の曹洞宗について学びます。輪読する文献は、演習参加者の個々の状況を踏まえて決定します。 
2基礎演習 2023年度 学生の興味のあるテーマを調べ、プレゼンテーションやディスカッションを行い、発表資料やレポートを作成することを通して、禅学・仏教学の専門分野を研究するための基礎的な知識と方法を学びます。また必要に応じ、仏教文化への理解を助ける博物館・美術館の展示や伝統芸能を鑑賞する学外研修を行うことがある。 
3仏教と人間 2023年度 この授業は駒澤大学の建学の理念である「仏教の教義並びに曹洞宗立宗の精神」に基づいて行われるものである。宗教全般についての理解を深め、仏教および禅の基本的な歴史や教義について概説するとともに、仏教が広がった地域社会の生活や文化に与えた影響などについても学ぶ。また、これらの視点から、人間が生きてゆくうえで直面するさまざまな問題についても考える。なお、年1回、坐禅実習を行う。 
4禅籍講読Ⅲ 2023年度 この講義では日本における初期の禅籍を講読します。鎌倉時代の禅の展開を担った僧侶の語録として、『永平広録』と『蘭渓和尚語録』を取り上げ、それぞれ半期ずつに区切って読み進めます。『永平広録』は道元禅師の語録です。道元禅師は鎌倉時代に中国に留学して禅の法脈を受け嗣ぎ、帰国後は日本において曹洞宗の禅を弘めました。日本における曹洞宗の祖、越前(福井県)永平寺の開山としても広く知られています。『蘭渓和尚語録』は臨済宗の蘭渓道隆(大覚禅師)の語録です。蘭渓道隆は鎌倉時代に最初に日本にやってきた渡来僧(中国僧)で、鎌倉(神奈川県)建長寺の開山として広く知られています。道元禅師と蘭渓道隆は、それぞれ鎌倉時代に活躍し、曹洞宗と臨済宗の展開を担った僧侶であり、日本の禅の思想的、および歴史的な展開を考える上で特に重要な禅僧と言えます。この二人の禅僧の言葉を、専門用語の辞書を用いて、自分たちで調べるアクティブラーニングを取り入れながら読み進めていきます。