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鈴木 重雄 (スズキ シゲオ,SUZUKI Shigeo)

基本情報 研究分野 研究業績 教育業績 運営業績 社会貢献業績

 

担当科目
No.授業科目名 年度授業概要
1応用地理学A 2023年度 地理学の研究を社会にどのように還元していくかを検討するのが応用地理学である。本科目では、地域の自然環境保全に対してどのように地理学的視座を活かしていくかを、生態系の保全を事例に紹介する。社会では、生物多様性の重要性が認識され、多種多様な絶滅に瀕した動物・植物の保護がなされているが、生物多様性を支える地域の生態系に対する知識は不足しているのではないだろうか。生態系は、地形、気候、水文といった非生物的環境を礎として成立しており、生態系の保全は非生物的環境の保全と不可分な関係にある。特に近年注目されている「里山」では、自然と人間の関係性が強く、その保全に地理学の果たすべき役割は大きい。また、環境保全が地域社会における人々の活動により担われている点や、環境経済学的視点からの保全計画の立案についても触れる。授業は、講義内容をまとめたレジュメを配布し、板書やパワーポイントによる解説を併用する講義形式で進めていく。また、一部の授業回では空中写真の判読を伴う実習や、グループに分かれてのディスカッションも行う。この授業では、【SDGsの目標15 陸上資源】と関連する事項を取り扱う。 
2応用地理学B 2023年度 地理学の研究を社会にどのように還元していくかを検討するのが応用地理学である。本科目では、災害の記憶を後世に伝えるため、また、自然と人間の関わり方を再認識する場としてエコツーリズムを活かす手法の検討を行う。応用地理学Aで扱う地域の生態系保全とともに、自然と人間の接点をどのように生み出していくかを学生とともに考えたい。併せて、災害伝承をめぐる地域社会の葛藤、エコツーリズムによる地域経済活性化にも焦点をあてる。授業は、講義内容をまとめたレジュメを配布し、板書やパワーポイントによる解説を併用する講義形式で進めていく。ただし、一部の授業回ではエコツアーの設計に関するグループワークも行う。この授業では、【SDGs(持続可能な開発目標)全般】と関連する事項を取り扱う。 
3自然地理学実習(地図学実習含む) 2023年度 自然地理学での現地調査を行う際に必須となる地形図や空中写真の判読と、気候データの図による表現について基礎的な手法の実習を行う。また、授業時間を利用して学内やキャンパス周辺で、地形や植生の基礎的な観察・計測方法の実習を行う。授業は実習を中心とするので、各回の授業に参加し、作業課題の提出を欠かさないで欲しい。この授業は、【SDGs の目標15 陸上資源】に関連する事項を取り扱う。 
4地域環境調査法(現地調査含む)C 2023年度 地域の自然環境を理解するためには、実際に現地に赴き、観察・計測・記録を行うことが極めて重要である。このため、フィールドワークは地理学研究の基本である。本科目では、植生調査、地形調査、気候調査などの一連の現地調査の計画、実施、まとめの課程を経験することにより、地域環境調査法の基本を習得する。授業は、前期はフィールドワークの事前準備の進め方について、受講生の発表も行いつつ進める。フィールドワーク実施後の後期は、フィールドワークの結果をもとに分析を進め、報告書・レポートをまとめることを目標に、発表と討論を行う。授業には、主体的に取り組むことが必須である。この授業では、福島県南会津郡只見町における自然環境と人の関わりをテーマにした現地調査を実施する。 
5自然地理学概説 2023年度 自然地理学は、地形や気候など自然環境全般の地域的特性を解明する学問である。本科目では、自然地理学の知識を正しく理解し、身近な自然環境を読み解く力を養う。また、自然災害や環境問題が発生するメカニズムを理解し、適切な対応をとる力を養う。前期には、地表面の起伏の成因や分布を取り扱う地形学の基礎的な知識を身に付ける事を通じて、自然災害と向き合う術を考える。後期は、地表面付近での温度・降水・風の分布とそのメカニズムを取り扱う気候学、生物の分布を取り扱う生態地理学、水の循環とその質や量を取り扱う水文学の基礎的な知識を身に付ける事を通じて、地球環境問題と向き合う術を考える。また、地形の特性すなわちその場所で想定される自然災害を示している「地形図」を読むスキルを身に付け、身近な地域の自然史を理解すること、計算や図の作成を通じて自然環境を理解することにも重点を置く。授業は、講義内容をまとめたレジュメを配布し、板書やパワーポイントによる解説を併用する講義形式で実施する。ただし、一部の授業回では地形図の判読作業、気候表から気候区分のための計算や図の作成などの実習や、ハザードマップを中等教育の場でどのように利用するかを考えるグループディスカッションも行う。この授業では、【SDGs(持続可能な開発目標)全般】と関連する事項を取り扱う。 
6地域調査入門E 2023年度 地域の自然環境を理解するためには、実際に現地に赴き、観察・計測・記録を行うことが極めて重要である。このため、フィールドワークは地理学研究の基本である。本科目では、自然環境に関する現地調査の計画、実施、まとめの課程を経験することにより、自然地理学的現地調査の基本を習得する。授業は、前半ではフィールドワークの事前準備の進め、現地調査後は、調査結果のとりまとめを受講生の発表も行いつつ進める。授業の中でおこなう調査の計画・実施や結果に基づく討論に主体的に取り組むことが必須である。この授業では、長野県松本市安曇における自然環境をテーマにした現地調査を実施する。 
7地理学演習 2023年度 地理学に関する専門知識と地域調査・地域分析の技法を活用した卒業論文の執筆に対する指導を行う。授業は、全員参加で卒業論文に関する発表と討論により進めていく。授業に主体的に取り組むことが必須である。 
8地図学A 2023年度 場所の性質を取り扱う地理学にとって地図は最も基本的なアイテムである。このため、地理学と地図は切っても切れない深い関係にある。地図がどのようにして作られたかを知ることは、地図を利用する上で必須である。本講義では、地球上の情報を編集し表現する地図に関して、その理論や考え方とともに、基本的な作製方法と表現方法について講義を行う。また、主に自然環境の空間的所在を示す主題図の特徴と利用方法についても紹介する。授業は講義を中心とするが、各回の授業で理解度確認のための簡単な作業を課すこともある。 

 

教育方法の実践例
No.タイトル年月日概要
1タブレットを用いた双方向型授業の実施  2015年04月01日 - 2017年03月31日 大学2年生を対象とした「地域調査法」の授業で、50人強の受講生に対して、論文講読を行い、タブレットを用いた双方向型授業を通じて、論文講読と調査方法の調べ方の理解を深めた。 
2大学初年次教育における野外実習の実施  2010年04月01日 - 2017年03月31日 大学1年生を対象にした日帰りの野外実習(科目名:「地理基礎巡検」)を実施し、現地での植生・地形の観察を通じて、自然環境と人間活動の相互関係に関する理解を深めることに成功した。 
3大学初年次教育におけるGIS入門実習の実施  2008年04月01日 - 2010年03月31日 大学1年生を対象にした地理学の基礎実習(科目名:「地理学実習」)の一部として、ArcGISと国勢調査小地域データを用いたGISの入門実習の教材の作成と授業実践を行った。 

 

作成した教科書教材
No.タイトル年月日概要
1通信教育課程用「自然地理学」補助教材 2015年04月01日 通信教育課程の「自然地理学」でテキストを補完する教材として、地形図の読図や気候区分の実習を中心とする補助教材を作成した。 
2『地図を読もう・作ろう―基礎地図学実習―(2014年版)』 2014年04月01日 大学1年生の必修科目として設置されていた「基礎地図学および実習」に地図学の入門テキストの作成を責任編集者として携わった。複数担当者・複数クラス展開を考慮して、課題の統一等にも配慮した。 
3『地理学のための情報処理入門(2014年版)』 2014年04月01日 大学1年生の必修科目として設置されていた「情報処理の基礎」で使用するテキストの作成にテキスト編集委員会の一員として、執筆・編集に携わった。 
4反転授業用予習用動画の作成 2014年04月01日 「基礎地図学および実習」で反転授業を行うにあたり、1つのテーマに15分程度の長さの予習用動画の撮影を行い、学生への配信を行った。 
5『地図を読もう・作ろうー基礎地図学実習―(2012年版)』 2012年04月01日 大学1年生の必修科目として設置されていた「基礎地図学および実習」で使用するテキストの作成にテキスト編集委員会の一員として、執筆・編集に携わった。 
6『地図学のための情報処理入門(2012年版)』 2012年04月01日 大学1年生の必修科目として設置されていた「情報処理の基礎」で使用するテキストの作成にテキスト編集委員会の一員として、執筆・編集に携わった。 

 

教育方法・実践の発表・講演
No.タイトル年月日概要
1高大連携による科学教育普及プログラムにおける高校での指導  2010年02月 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトにおける高校でのGIS利用方法の指導を行い、高校生によるニホンミツバチの集蜜行動の分析を支援した。