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柴田 邦臣 (シバタ クニオミ,SHIBATA Kuniomi)

基本情報 研究分野 研究業績 教育業績 運営業績 社会貢献業績

 

担当科目
No.授業科目名 年度授業概要
1コミュニケーションとマスメディア 2024年度 この授業のタイトルは、コミュニケーションとマスメディアとなっている。もちろんマスメディアに関する知識も取り扱うが、「マスメディア」というカテゴリーは、やや古いものであると言わざるをえない。実際のところ、私たちが日常使用しているSNSは極めてパーソナルなメディアだが、良い意味でも悪い意味でもバズると世界全体に拡散するマスメディア的な性格を持っている。現代の情報社会において、マスメディアかどうかという括り方は的確とはいえない。私たちにとって重要なのは、情報社会において、メディアというテクノロジーが、どのようなコミュニケーションを、そして主体をもたらすのかという、本質的な問いなのである。 そのためこの授業は、メディア全体を利用者の立場から広く再考するという意識のもとにおこなわれる。より具体的には、前半でマスメディアの歴史的展開を学びつつ、後半では実際の社会におけるメディアにとってのインクルージョンを「Closed Caption」を題材に学ぶ。最後に社会にとってのマス=公共性を支えるメディアについて考えたい。 
2コミュニケーションと文化 2024年度 私たちにとってコミュニケーションとは、まさに「空気のようなもの」である。不可視だが不可欠…、誰もコミュニケーションなしには生存していくことができない。そのようなものだからこそ、私たちが日々生きて、築き上げてきた「文化」そのものの土壌になっているともいえる。 「コミュニケーションの数だけ文化がある」。それはすなわち、社会における多様性の根源である。しかしながら、そのような「コミュニケーション」は、空気のような存在だからこそ、なかなか理解されにくい。この授業では、「空気のように不可視で不可欠」なものを、私たちの多様性の根源として理解し直すために、2つの極めて極端な例から考えるという「工夫」をしてみたいと思う。ひとつは、それが、失われかねない危機=大震災におけるコミュニケーション、という問題である。もうひとつは、日々のコミュニケーションから阻害されかねないという、社会的マイノリティにおける文化、という問題である。 空気そのもの揺らぎ、というところに注目すると、不可欠だが不可視というコミュニケーションと文化の関係を本質的に理解することができるだろう。 
3コミュニケーションとテクノロジー 2024年度 この授業は、コミュニケーション論とテクノロジーに関する、基本的な知識を学ぶ科目として開設される。私たちにとって不可視かつ不可欠なコミュニケーションは、特に現代社会においては、テクノロジーを欠いて存在することはできない。その意味で情報社会は、まさにコミュニケーションとテクノロジーの折り上げた集大成でもある。しかし、その情報社会において生きることが、深刻な格差や社会問題を引き起こすこともある。それが生まれる理由も、さらには解決のすべも、テクノロジーが握っているのである。 この授業では、情報社会におけるコミュニケーションとテクノロジーの基礎理論を学ぶとともに、その本質に、2つの面から迫っていきたい。一つが「社会的マイノリティにおけるコミュニケーション」である。もうひとつが、「学習・教育とテクノロジー=COVID-19下におけるLearning Crisis」である。双方を理解することで、現代の情報社会におけるコミュニケーションとテクノロジー、そして「学び考えること」の本質に迫りたい。 
4コミュニケーションと産業 2024年度 「コミュニケーションと産業」といった場合、その内容はいわゆるコンテンツ・ビジネスにとどまることはない。なぜなら、私たちにとってコミュニケーションとは日常生活そのものであり、それを支えるネットワークこそが、コミュニケーション産業になるからである。この授業は、従来型のビジネス論にとどまらず、自分たちの社会生活において産業がどのような基盤を用意しており、それがどのように変質を迫られているのかについて考えることで、将来、産業社会に踏み出していく皆さん方の「アングル=見方・考え方」をアップデートすることを目的とする。 そのためにこの授業では、ありがちな経済学部などでは学べない「産業論」を集中的に扱いたい。ひとつは「Welfare Industry」である。福祉などというと若者である自分たちには関係ないと思うかもしれないが、むしろ日本の、そして世界の産業がまさにそこを目指していることを学んでもらう。二つ目は、「Community & Social Business」である。この授業では能登大震災などの事例から、地域における「生業」の重要性について考えていく。最後に「Civil Volunteer Sector」である。産業とは縁遠くみえるボランティア活動こそが、良質な市民文化と産業社会を支えるのだということを考えたい。 
5基礎セミナーa 2024年度 本年度は休講の予定です。本演習の目的は、学問・科学に関する理論と調査方法を学ぶことにある。まず前期は、具体的に学問・科学に関する歴史や理論を学び、その理解を深める点にある。基礎演習としてのテキスト購読をとおして、自分たちがなぜ大学に入り、何を学ぶのかを意識できるようにするのが目標である 
6基礎セミナーb 2024年度 本年度は休講の予定です。本演習の目的は、学問・科学に関する理論と調査方法を学ぶことにある。後期としては、実践的に質的な調査を行う技法や理論を学び、その理解を深める点にある。基礎演習としてのテキスト購読をとおして、自分たちがなぜ大学に入り、何を学ぶのかを意識できるようにするのが目標である。 
7入門演習a 2024年度 本演習の目的は、コミュニケーション論に関する実践的な理論と調査方法を学ぶことにある。具体的には、能登大震災や東日本大震災などの震災時の支援活動、ボランティア、さらにそこでのテクノロジーの活用などの実践例を踏まえ、社会的マイノリティ=〈弱者〉の観点から、コミュニケーション論としての理解を深める点にある。基礎理論としてのテキストの購読や、さらには実践的フィールドワークの技法学習をとおして、自分たちにどのようなコミュニケーションとメディアのリテラシーが求められるのかを社会的に考えるのが目標である。 
8入門演習b 2024年度 本演習の目的は、コミュニケーション論に関する基礎理論を、不朽の名著と格闘しながら学習し理解するとともに、それによって自らの論理力を鍛え上げることにある。具体的には、ミシェル・フーコーの『講義録集成:主体の解釈学』を読解し、そこから主体のあり方とコミュニケーション論としての可能性を追求していく。また、前期に引き続き実践的フィールドワークの技法学習もおこなう予定とする。 
9応用演習a 413802 / 卒業研究 2024年度 本演習は、コミュニケーションに関する卒業研究の研究方法を学ぶことを目的としている。まず、コミュニケーション研究に関する学術論文を書くための英語版のガイドを読み進めながら、卒業論文の書き方を詳細に学習していく。内容としては、研究そのものについてを遂行していくすべを、テキストを分担して購読しながら丁寧に学んでいくことになる。同時に、社会調査の研究法として、特にフィールドワークの技法に習熟できるようにする。以上を合わせて、自分なりの卒業論文の研究プロットを完成させることが、本演習の目標である。 
10応用演習b 415502 / 卒業研究 2024年度 本演習は、コミュニケーションに関する卒業研究の研究方法を学ぶことを目的としている。内容としては、各自の卒論のテーマに関して報告をおこない、実際に卒業論文を執筆していく。同時に、社会調査の研究法として、量的な調査の技法に習熟できるようにする。以上を合わせて、卒業論文を完成させることが、本演習の目標である。