駒澤大学

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山中 達也 (ヤマナカ タツヤ,YAMANAKA Tatsuya)

基本情報 研究分野 研究業績 教育業績 運営業績 社会貢献業績

 

担当科目
No.授業科目名 年度授業概要
1新入生セミナー 2023年度 高度な専門に触れることになる大学においては、高等学校等におけるよりも更に「自立的」で「主体的」な学習態度が要求されます。問題意識をもって世界に向き合う中で、高い情報活用能力を駆使してテーマや課題を自ら探し出し、必要な資料や文献等の調査を行い、研究・学修倫理を遵守したレポートや発表によって自分の考えを他者に的確に伝え、他者の意見に真摯に耳を傾けること――専門分野を問わず、これが「自立的」で「主体的」な学習の道筋です。本科目はこうした学習のための入り口であり、次の4点を共通の指針としています。①駒澤大学において、誇りある大学生としての自覚を養う。②情報活用能力を高め、研究・学修倫理を理解し、学びの態度を「学習」から「学問」へと深化させる。③他者との交流を通じて自己を磨く。④たえず流動する社会のなかで自己を方向づけ、位置づける。 
2新興国経済論a 2023年度 本講義では、現在、新興国と呼ばれる国々がどのような経緯で誕生し、「成長」してきたのか、その歴史的展開について「貿易」を軸に学んでいきます。その際、対象となるのは主に中東とアフリカ地域と南北アメリカ大陸です。はじめに、大航海時代に「世界商品」となったスパイス、砂糖、コーヒー、銀について取り上げ、つづいて帝国主義列強による植民地支配、産業革命を支えた蒸気機関や石炭・石油などの化石燃料の開発について把握します。後半からは、アメリカを中心とする戦後国際経済秩序のなかで行われた世界銀行・IMFによる開発支援の歴史を紐解き、独立後の第三世界諸国が陥った累積債務危機と処方箋としての構造調整政策について検討していきます。また中東湾岸諸国を中心に度重なる戦争に関して、その政治経済的背景を確認します。最後に冷戦体制の崩壊がもたらした世界経済の再編成、グローバリゼーションの進展と新興国の経済成長(と危機)について、北アフリカを事例として「アラブの春」から2023年現在までの展開を考察します。 
3新興国経済論b 2023年度 本講義は、新興国経済論aで学んだ基礎知識を生かし、中東・アフリカ諸国を中心とする新興国経済の「光と影」について、ドキュメンタリー映画や動画資料を含む具体例を用いて学習していきます。はじめに、サハラ以南(サブサハラ)のアフリカ諸国における原油生産・紛争鉱物の問題、そして中東湾岸諸国の資源開発に伴う「石油の呪い」という現象を捉えます。つづいてサブサハラ・アフリカ諸国の食料安全保障問題ならびに国際援助の構図を学び、それらの課題を指摘します。その上で、昨今SDGsの枠組みからも注目されているフェアトレードのについて、実例としてインドとコロンビアを取り上げ、考察していきます。そして最後に多国籍企業・投資銀行による新興国向け投資およびタックスヘイブンの実態を学びます。その際、米国、中国、日本の富裕層がどのように資産を形成しているかについて、外部の専門家をお招きし、世界各地で拡大する格差の構造を明らかにした上で、「正しいビジネス」や「良き社会」について考察します。